岡本太郎が昔、本 *1 で「僕は幸福という言葉が大嫌いだ。世の中に辛い境遇の奴がたくさんいることを想像すれば幸福になんてなり得ないんだ。自分が幸福だという奴はニブいんだ」ということを述べていた。これを最初に読んだときは、なんてムチャクチャな理論なんだ ... と思った。
でも、そうと思うと同時に、なんて優しい人なんだ、とも思った。
それ以来、自分がとても辛い思いをしている時、「もし今の時代に岡本太郎が生きていたら、僕の不幸も想像して彼は一緒に傷ついてくれたのだろうか」と思うと、いつも少し救われる感じがした。
*1:自分の中に毒を持て(青春文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4413096843/